不動産保証協会とは

費用審査保証金はどうなっている?

不動産業営む
不動産屋の多くは
宅地建物取引業保証協会
(不動産保証協会)に
加入しています。

今回は
「宅地建物取引業保証協会」が
不動産業において
どんな役割を受け持つ団体なのか
いろいろと解説していきたいと思います。

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不動産保証協会(宅地建物取引業保証協会)とは

ウサギ

画像引用元:https://twitter.com/hashtag/
不動産屋さんの多くは
不動産保証協会に加入しています。

そもそも
不動産保証協会とは
どのような団体なのでしょうか?

分けて解説していきます。

不動産保証協会(宅地建物取引業保証協会)が設立された理由とは?

不動産保証協会
(宅地建物取引業保証協会)は
どのような理由で
設立されたのでしょうか?

不動産保証協会は
国土交通大臣の指定を受けて
設立された法人ですが
保証協会が設立されるまでは
不動産屋さんが
不動産業の免許を受けるために
「営業保証金」を
法務局に供託することが
必要とされていました。

「営業保証金」は
主たる事業所
(本店)1000万円
支店1か所ごとに
500万円もの大金を
法務局に預けなければならないため
不動産屋を開業するにあたり
多くの資金を
集める必要があります。

不動産屋が
「営業保証金」の供託が
必要とされている理由としては
不動産の取引では
取引金額が高額になるため
取り引きの相手となる
一般の消費者の方が何らかの
被害を受けた時に
営業保証金から弁済できるように
するためです。

つまり
不動産業者が開業するにあたり
「営業保証金」を
供託させることにより
買い手や借り手になる
一般消費者さんの
安全な取引を
確保しようとしていたのです。

しかし
この営業保証金が
不動産屋にとって
大きな経済的な
負担となっていたのも事実で
多額の「営業保証金」を
供託しなくても
開業できるように作られた団体が
不動産保証協会
(宅地建物取引業保証協会)なのです。

実際に
宅地建物取引業者が
保証協会に加入する場合
『弁済業務保証金分担金』を納付すれば
「営業保証金」
供託はなくても
不動産業を開業することができます。

つまり
不動産保証協会
(宅地建物取引業保証協会)は
不動産業者の
多額の営業保証金の軽減と
一般消費者さんの
保護の維持の2つを目的に
設立された団体なのです。

不動産保証協会(宅地建物取引業保証協会)は全国に2つ

不動産保証協会
(宅地建物取引業保証協会)は
全国に2つあります。

現在では
両方加入することはできず
加入できるのは
どちらか一つとなっているのです。

公益社団法人全国宅地建物取引業保証協会

『公益社団法人
全国宅地建物取引業協会連合会』

略称「全宅連」
2羽の鳩のマークの
「ハトマーク」
有名な保証協会です。

全国で加入している
不動産業者は約11万社となっていて
全国の不動産業者の
実に85%を占めています。

本部は
東京都千代田区岩本町2丁目6-3
全宅連会館となっています。

公益社団法人不動産保証協会

『公益社団法人不動産保証協会』
略称「全日(ぜんにち)」
「ウサギのマーク」で有名です。

1952年に設立されていて
最古の業界団体となっています。

総本部は
東京都千代田区紀尾井町3番30号
全日会館。

不動産保証協会が行っている業務は?

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不動産保証協会が行っている業務について
分けて解説していきます。

苦情解決

苦情解決業務は
保証協会の会員である
宅建業者が行った
取引の相手からの
苦情の連絡があった場合
その苦情の解決を
しなければなりません。

研修業務

研修業務では
保証協会の会員の
宅地建物取引士や
その他の業務を行っている
もしくは
行おうとしている人への
研修が義務付けられています。

弁済業務

弁済業務では
保証協会の会員である
宅建業者が行った
宅地建物取引の相手が
「取引に関する債権」
有しているとき
保証協会が債権の弁済を
行う必要があります。

手付金等保管業務

手付金等保管業務では
宅建業者が
義務付けられている
手付金等の保全措置として
保証協会が
宅建業者に代わり
保管する業務があります。

一般保証業務

一般保証業務では
保証協会の会員である
宅建業者が行った
取引で預り金などの
返還債務などを
保証する業務もあります。

不動産保証協会の費用・審査・保証金は?

費用

不動産保証協会の
費用・審査・保証金について
それぞれを分けて
ご紹介していきます。

不動産保証協会の費用はいくら?

不動産保証協会の費用は
いくらかかるのか?

それぞれの団体
ご紹介します。

※それぞれにかかる費用は
キャンペーン内容や
年度により異なりますので
その都度お問い合わせが
必要となります。

全国宅地建物取引業協会連合会(ハトマーク)

協会入会金⇒¥500,000
年会費⇒¥48,000
不動産キャリアパーソン口座⇒¥8,640
保証協会入会金⇒¥200,000
年会費⇒¥6,000
弁済業務保証金分担金⇒¥600,000
各支部加入金⇒¥50,000
出資金⇒¥30,000
年会費⇒¥18,000
政治連盟加入金⇒¥200,000

合計 ¥1,660,640

全日本不動産協会(うさぎマーク)

協会入会金⇒¥490,000
年会費⇒¥45,000
印刷物⇒¥2,000
保証協会入会金⇒¥130,000
年会費⇒¥15,000
弁済業務保証金分担金⇒¥600,000
各支部加入金⇒¥50,000
年会費⇒¥10,800
政治連盟加入金⇒¥50,000

合計 ¥1,392,800

※全日本不動産協会では
キャンペーンで割引などを
行うことが多いので
詳しくは公式ホームページを
チェックしてください。

不動産保証協会の審査は厳しい?

不動産保証協会の
審査は厳しいかというと
個人的にはそんなことは
なかったと思います。

保証協会の審査の前には
都庁で宅建免許の申請を行い
受理されたあとに
全日本不動産協会
(ウサギマーク)か
全国宅地建物取引業協会連合会
(ハトマーク)に
加入申し込みを
することになります。

その後
日程調整の連絡が来て
会社事務所に
保証協会の人が面談に来て
加入するにあたり
禁止されている
「反社会勢力に属するもの」
であるか?など
必要事項をチェックするのです。

この際の当日は
代表取締役
専任の宅地建物取引士(主任者)
必ず同席して面談を行います。

聞かれる内容は
簡単な営業内容や
保証協会での
集まりの話など
30分程度の面談がほとんどでしょう。

不動産保証協会の保証金はいくら?

お札

不動産保証協会の保証金は
先ほどもご紹介していますが
弁済業務保証金分担金で
¥600,000円となっていて
法務局で供託する場合の
¥10,000,000円よりも
かなり安くなっています。

これについては
全国の保証協会の
社員が出し合う形で
安くなっているという
考え方ですね。

保証協会がない時代には
営業保証金が業者にとって
大きな経済的負担でしたが
負担が少なくなることで
不動産屋の数も
伸びていったのです。

最後に

不動産保証協会について
お話ししました。

現在では
全国的にも
ほとんどの不動産屋が
加入している保証協会。

保証金の軽減により
たくさんの不動産屋の
開業を手助けています。

開業する際には
保証協会に加入することを
おススメします。